冬よりも夏の方がボールが飛ぶ理由

冬よりも夏の方がボールが飛ぶという話を、お聞きになったり実感されている方も多いかもしれませんね。

「冬は寒さで筋肉が固くなっているが、夏は動きやすい」「冬は厚手の服を重ね着するので体が動きづらいが、夏はスムーズに動ける」「冬の芝は短いが、夏の芝はフサフサで打ちやすい」など理由として考えられることはたくさんありますが、ここでは空気のお話。

空気のような存在。なんて例えられる時、空気は無色透明で重さも感じず、普段私達はその存在すら忘れがちという意味を含んでいますが、ゴルフにとっての空気の存在は、侮れません。空気も飛距離に影響を与えているのですよ。

ボールの飛距離は、空気の密度による空気抵抗の大きさに影響を受けます。

つまり空気の温度・湿度・気圧によりそれは変わってきます。

冬は空気が冷やされ凝縮されて密度・空気抵抗が大きくなり、ボールが空気に邪魔されることで飛距離は落ち、逆に夏は温められた空気が膨張し空気抵抗が小さく飛距離が伸びるのです。気温3.6℃の違いで1y変わるという話もあります。湿度面では、澄んだ冬の空気に比べ、夏の方がジメジメと湿度が高く空気抵抗が上がり、飛距離が落ちそうのものですが、意外なことに湿度の高さでは空気抵抗は変わらないどころか若干小さくなることがわかっています。これは質量の低い水蒸気が増えることで他の分子が減っているためだと考えられています。もちろん気圧も低いほうが空気が薄くなりますから、飛距離が伸びる要因になります。

このような理論も豆知識の一つとして考え、季節に応じて楽しんでいきましょう(^o^)/

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